以前にも書いたが、最近、不用になった家電製品や自転車、パソコンなどを無料で引き取る業者が増えている。
不法投棄を心配する人もいるが、「無料」という言葉に引かれ、多くの人が不用品を持ち込んでいる。
何千円も払ってゴミとして廃棄するより、「無料」で資源として引き取ってもらったほうが良いに決まっている。
なぜ「無料」になるかといえば、いま経済が好調な中国で、銅や鉄などの資源需要の高さが背景となっている。
2008年の北京オリンピック前に、銅や鉄などの取引価格が高騰し、その後、急激に下落した。
いま、その下落後の取引価格の、2倍以上に高騰しているという。
北京オリンピック前の価格に比べると安いが、相場も安定しているので、貿易業者を通して、これらの不用品を中国などに運んでいるという。
引き取り業者が、国内より価格が高い、海外に運んでしまうのは仕方がないことだ。
でも、「有料」で引き取っている場合は、海外に転売せず国内でリサイクルして欲しい。
みんな中国などに運ばれてしまったら、国内のリサイクルシステムは成り立たなくなってしまう。
「エコ」と叫びながら、きちんとした政策を示さない国にも問題がある。
また、廃棄物処理業者や引取り業者も、引き取った不用品が、どのようにリサイクルされるのかを、きちんと提示すべきだ。そうすれば、消費者も不用品の引き取り先を選択できると思う。
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