2010年3月19日金曜日

きょうは、おちゃっぴきばっかだて。

「きょうは、おちゃっぴきばっかだて」(魚沼市小出地区の方言かな?)
最初、聞いたときは、何??(・。・;
 よ~く考えたら、「お茶引き」(お茶を挽く)のことか。
納得。
「お茶をひく」とは、特に用事があるわけではなく、暇であることを指す言葉。
 昔は、茶壺に保管した、まだ粉になっていないお茶を、茶臼で挽かなければならなかった。
 客のつかない遊女が茶臼で茶を挽いて、時間をつぶしたところから、その日の仕事にあぶれることを、「茶を挽く」と言うそうです。
 いまでも、芸者さんたちがお座敷のかからないとき、「今日はお茶を引いちゃった」というかたちで使っているみたい。(こっちの説だと「お茶を挽く」かな)
 そのほかの説として、中国の宮廷で、王様の夜のお相手を決めるのに、多くの妃たちがお茶を献じました。
 主君の飲んだお茶を献じた妃がお相手となり、そのほかの妃はせっかく出したお茶を引いて、下がらなければならなかった。その由来から来たと言う説もあります。(こっちの説だと「お茶を引く」かな)
 小出の商店街で使われている「おちゃっぴき」は、お店が暇で仕方がないと言う意味と、お茶飲みのお客ばかりで、買物客がいなかったと言う意味も含まれている感じがします。
 商店にとって、「お茶のみだけ」のお客様も大切です。お客様とのコミュニケーションをとることが、商店のサービスの一つだと思います。
 最初は、入りにくいかも知れませんが、気楽に商店街を散策してみてください。
 「お茶飲んでけて」と言われたら、遠慮せずにご馳走になってください。
 何か買ってくれという意味ではなく、お客様とのコミュニケーションを楽しんでいる方たちが結構いるのです。
 そのお店が気に入ったら、100円くらいのお茶菓子を持って行くと、すごく喜んでくれるし、そこにいるほかのお客様とも知り合いになったりします。
 商店街散策の「極意」を会得してください。 

0 件のコメント:

コメントを投稿